【活動報告】茶道初心者が海外ドイツで野点をやってみた
和文化を愛する夫婦の片割れ、Chichanです!
あなたは「野点」という言葉を聞いたことがありますか?
野点(のだて)は屋外でお茶を点てて楽しむスタイルで、お茶の道具を持参すればたとえ山の中でも砂浜でも楽しめます!
野点の魅力を知れば、茶道がより身近になるかも!?
ということで、今回はテーブルスタイル茶道椿の会にて認定講師となったChichanが初めて人前でお点前を披露した野点チャレンジについて、活動報告としてご紹介します。
この記事がおすすめな方
・もっとカジュアルに和文化を楽しみたい方
・いつもと違う場所で抹茶を味わいたい方
・野点をやったことがない、茶道初心者の方
・外国人に「外で本格的なMATCHAが楽しめるなんて、スゴイ!」と言われたい方たことがない茶道初心者の方
さっそくいってみましょう!!
そもそも野点とは?
野点(のだて)とは、広く言えば屋外でお抹茶を点てることを指します。
”やてん” や ”のてん”と読まないように気をつけましょう!
本格的に準備して茶会をすることもあれば、レジャーシートを広げて気軽にお茶を楽しむスタイル、自然の音や風を感じながら自分でお茶を楽しむスタイルもあるなど、さまざまです。
外でお茶を点てることは全般的に野点というようです!
ある程度の人数をお呼びしてお茶会としてやるのか、瞑想するようにお茶を点てるのか、茶道をどうたのしむかによって分かれそうですね!
なぜいきなり野点をやろうと思ったか
なぜChichanが椿の会で認定講師になったあと、いきなり野点をやることになったかというとその理由は2つ。
- ご指導いただいた先輩講師の定例お茶会があったから
- 定例会の日程がハイキングとかぶったから(笑)
どうでもよいかもしれませんが、一応エピソードとしてご紹介しますね(笑)
先輩講師との定例お茶会があったから
ペコがテーブルスタイル茶道と出会ったきっかけを作ってくれた先輩が、自身の育てた認定講師に今後も活動を続けてもらいやすくするため、定例お茶会(オンライン)を開いてくれています!
やっていること
・みんなでお点前の復習
・嬉しかったことシェア
・和菓子のおすすめシェア
・他の講師が先生役をする茶教会への参加(夜開催の場合)
残念ながらChichanは現在、本業のWEBのお仕事や私自身のライティング教材作成・語学学校等の影響で認定講師としての活動が亀ペースです。
それでも、こうして月1回のシェア回があることでインプット時間はもちろん、初心者ではちょっと参加しづらい(笑)講師全体のイベントにも参加しやすくなるのは嬉しいです。
私の元でテーブルスタイル茶道認定講師を目指したい方が誕生した暁には、わたしも定例お茶会的なものをやりたいなと思いました(^-^)
定例会の日程がハイキングとかぶったから(笑)
野点をやることになったもうひとつの理由がハイキングです(笑)
ドイツ人は自然の中で遊ぶことが好きな人が多くいます。
私ももともと、都会の生活に疲弊(笑)して都会田舎(とかいなか)生活をしていたという背景から、ハイキングや川遊びなど自然の中で過ごすことが好きです。
なんと、定例会の日程がハイキングとバッティング!!
でも、ペコ的にはお点前をしたり茶道や和文化の話しに没頭できる定例会の時間には、できるだけ参加したい!
そんなこんなで、ハイキングに一緒に行ったメンバーや先輩に了承を得て、茶道具を持ってハイキングに出かけました。
【活動報告】海外ドイツで実際に野点をやってみた結果
ということで、さっそく海外ドイツの自然観光スポットで実際に野点をやったレポートします!(笑)
どこでやったの?
ハイキングに行ったのは、「エクスターンシュタイネ(Externsteine)」というパワースポットです!
自然保護区というだけでなく、シンボルのエクスターンシュタイネは中世の時代から人々の自然信仰の対象だったと言われています。
料金がかかりますが、岩の上にも上れますよ!
実際に岩に近づくと、彫刻やケルト文字と思わしき文字が彫られているなど、昔から信仰対象だったことがわかります。
現代でも信仰者が訪れる
現代でも信仰の対象になっているという点は変わっていないようで、Chichanたちがハイキングしたときに、七夕飾りみたいな物を発見しました!
日本の神道にちかい物を感じました!
プチ情報
・名前:Externsteine
・住所:Infozentrum Externsteine, 32805 Horn-Bad Meinberg
・ホームページ:http://www.externsteine-info.de/(ドイツ語)
・Externsteineの地図
持ち物は?
シンプルにテーブルスタイル茶道に必要な茶道具と、魔法瓶仕立ての水筒です!
実際に持って行ったもの
・茶器がわりのお椀(楽焼っぽいヤツ)
・建水(けんすい)
・茶杓(ちゃしゃく)
・お抹茶入り棗(なつめ)
・茶筅(ちゃせん)
・茶巾(ちゃきん)
・袱紗(ふくさ)
・水筒(時間がなくて常温のお水😂)
今回は野点だったので、水筒を持参しました!
”しきたり”にこだわらなくてもできる茶道ってすごく身近です♪
実際に野点をした感想
景色も空気も、静けさもすごくよかった!!ちょっと緊張したけど(笑)
私自身、まだお座敷での茶道を経験したことがないため、テーブルスタイルでの茶道のお作法で野点をしました。
ラッキーなことに切り株があったので、そこでオンライン茶会の準備をしたうえで、茶道具を設置。
切り株と言えど自然のものなので斜めになるなど安定感に難ありでしたが、とても素敵な場所で野点できたことがすごく良い経験でした(*^-^*)
これは野点にハマる方の気持ちも分かります(笑)
お友達からの感想もいただきました!
ハイキング道中ということもあり、Hannesだけでなくお友達もいたし、普通の公園だったのでギャラリーもおり、初めて人前でお点前を他人に披露したと言っても過言ではありませんでした。
めっちゃ緊張しましたが、後に体験会を開催する事を考えるとすごく良い経験でした!
そして、お友達からはお点前の感想をもらったんです!
Chichan、君の茶道のテクニックは最高だ!全部ビデオに取らせてもらったよ!!この動画を編集して、ビデオを作っても良いかな!?
そして、今度は僕たちにもMATCHAを披露してほしいな!
いやぁ、有難いことです(*^-^*)
宿泊先でお湯を入手できなかったという点から、さすがに常温のお抹茶を味わってもらうことに気が引けたことと、後述するデメリットの関係から今回の野点は自服で終了しました。
でも今度はちゃんと準備を整えたうえで野点しに行きたいです。
実際に野点をやって感じたメリット
実際に野点チャレンジをしてみて感じたChichanなりのメリットをお話ししていきますね!
メリット |
・気分転換になる ・カジュアルに茶道を楽しめる ・外国人ウケが増す(笑) ・リトリートと同じ効果が期待できる |
気分転換になる
いつもと違う場所でお茶を点てられるので、気分転換できます(*^-^*)
ペコの場合、テーブルスタイル茶道というカジュアルなスタイルでお茶を楽しんでいますが、毎回机とイスが同じ(笑)
調度品やお菓子を変えて気分転換をしてみますが、環境を変えるとより気分転換になるし、お茶を点てるモチベーションにも繋がるでしょう。
カジュアルに茶道を楽しめる
野外というアウトドア空間だからこそ、茶道をよりカジュアルに楽しめるんじゃないでしょうか!
Instagramのフォロワーさんの中には、テントを張って野点をたのしんでいる方や、レジャーシートの上でピクニック気分で楽しんでいる方もいらっしゃいます(*^-^*)
作法や茶器もより自由度が高まるので、気軽に茶道をたのしみたい方にはおすすめです!
ただ、お茶会というていで野点をすると、カジュアルに楽しむのは難しいかもしれません。
外国人ウケが増す(笑)
これはデメリットにも関係するんですが、日本の文化やエキゾチックな文化が好きな外国人にウケます(笑)
自然のもとで茶道をするというイメージが彼らにはないことが多いため、
「こんな風に茶道ができるんだね!」
と、より興味を持ってくれます。
リトリートと同じ効果が期待できる
そもそもリトリートとはどういう意味でしょうか?
リトリートとは?
計画された精神的な休息、または身近な環境からの撤退を表す
さらに面白いのは、日本や英語圏では一般的に英語でもリラクゼーションやストレス軽減と意味合いで使われているのに対して、ドイツ語圏では精神修養の意味として広まっているようです。
茶道には瞑想と同じ効果があると言われていますが、野点は瞑想に加えて自然環境下での癒しの効果が期待できるので(ドイツ文化的には)、リトリート要素も味わえちゃいます。
ペコ的野点のデメリット
野点のデメリットを挙げますね!
デメリット |
・天候に左右される ・ギャラリーができて集中できない場合がある ・虫が侵入する(笑) ・念入りな準備が必要 |
天候に左右される
野点最大のデメリットだと言っても良いでしょう。
野点するにあたって雨宿りできる物を持っていればよいかもしれませんが、風が強くても集中できない場合があるので、神経質な方にとってはデメリットかもしれません。
私の場合、野点当日は風が強くて髪の毛が口に入る等で、集中できなかったなぁ😂
髪型をお団子でまとめたり、結い上げたりすれば問題ないかもしれません!
ギャラリーができて集中できない場合がある
他の人が行き来するような公園とか観光スポットで野点すると、ギャラリーができます(笑)
特に海外で野点する場合は、間違いなくギャラリーが寄ってきます。
あえてギャラリーを作ることで注目を集めて仕事をもらうという茶道家の方もいるでしょう。
ですが、茶道始めたての初心者だったり、まだ人前でお点前することに抵抗があったりする方の場合は、野点することがかえってデメリットになっちゃうかもしれません。
お茶碗に虫が侵入する
森の中で野点するとお茶碗に虫が侵入します(笑)
野点した日は虫が侵入して、一服の際にお茶を吸い切りできなかったです😂
これが砂浜での野点だと、天候次第では砂が侵入する可能性がありますね……。
念入りな準備が必要
野点は外で茶道をするという点から、念入りな準備が必要だと言えます。
野点で釜を持って行かない限り、お湯は魔法瓶に入れて準備しないといけませんし、私のようにテーブルスタイル茶道しか経験がないという場合は、テーブルと椅子がないと難しいです。
逆に、畳での茶道をたしなまれている方の場合はレジャーシートが必要だったり。
野外なので、家の近所でない限りは忘れ物が命取りだと言えます。
野点ならではの準備が必要だなと実感しました
まとめ
今回は、野点について、テーブルスタイル茶道認定講師になったChichanが初めて経験した時の感想を交えながらご紹介しました。
野点は茶道スタイルのひとつで、茶道のスタイルの中ではカジュアルな茶道に分類されます。
最後に野点のメリットやデメリットもおさらいしておきましょう!
メリット | デメリット |
・気分転換になる・カジュアルに茶道を楽しめる・外国人ウケが増す(笑) ・リトリートと同じ効果が期待できる | ・天候に左右される・ギャラリーができる(笑)・集中できない場合がある・虫が侵入する(笑) |
この記事が野点について気になっていた方や、実際にやろうとしている茶道初心者の方の一助になれば幸いです(*^-^*)
最後までご覧頂きありがとうございました!